【カメルーン通信No.13】

 

【カメルーン通信No.13】

~THE 値切る~

この国での買い物の第一歩は値切ることから始まります。さすがに任地においては値切ることはありませんが(というかあまり買い物をする機会、高いものもないため)。首都ヤウンデに来ると戦いが始まります。私もこの国に来てからもうすぐ約一年。お上りさんと思ってなめてもらっちゃ困ります。

例えばユニフォームを買う場合のやり取りです。
基本的にこの国では大体一着4000~4500フランセーファー(日本円で約800~900円)で購入することができます。

しかしまず値段を聞いた時に帰ってくる返答の金額は「う~ん15000フランセーファー(約3000円)かな」
はい。吹っ掛けてきました。

その瞬間「高い」と言って立ち去ろうとすると
「ちょちょちょちょ!ごめん!ふー、いくらなら良いんだ?」

「4000かな」
「ムッシューそれはありえないよ。最低でも7000じゃないと。なぜならこれはとてもいい質なんだ!」

この質が良いというのも常套手段で、見るからに質は良くはなくても言ってきます。こちらをなめてもらっちゃあ困る。もっと下げれる事を私は知っておるのです。

「質は別に良くないでしょ?4000にならないなら他当たるよ」と立ち去ろうとすると、
「ちょちょちょちょ!ごめん!ふー、わかった4000で良いよ。君はなんてインテリジェンスなやつなんだ」
そしてお買い上げという形です。

カメルーン人からすると私たち日本人はブラン(白人)と呼ばれ、ブラン=金持ちの図式ができてしまいます。なので条件反射的に吹っ掛けてくるのです。聞いた話では中国人の多くは高くても購入するそうなので、その煽りを受けているのかもしれません。ただこのこちらの希望額になった時はやはり嬉しく、値切る楽しみを日々痛感しています。

よく買い物をする中心街
よく買い物をする中心街

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