【カメルーン通信No.10】
~ピトュー君12歳~
私の家の近所にピトューという少年が住んでいます。私は多くの時間をこの子と過ごしているので勝手に「12歳の親友」だと思っています。真っ直ぐな子なんですが生意気な一面もあり他の年上のカメルーン人に「お前は子供でまだ何もわかっていない」と馬鹿にされたりもします。そして、よくすねます。
また、信じやすいのか私が「日本に彼女が100人いる」と言うと、「ハ、ハ、ハァァァ!!!」、、、いや嘘やからな。
「俺お前ぐらいの年、犬小屋に住んでてん」。
「キ、キィィィィ!!!」、、、いや嘘やからな。
愛すべきやつです。
この村に住んでいると本当によく思うのは暇なんだろうな、ということ。日本には今小学生ともなるとゲームだったり、パソコン、公園で遊ぶ?など沢山あると思います。けどここにはない。まだ学校があればいいんですが、バカンス中は特に行くところもないので家を出たり入ったり。だから私は恰好の遊び相手なわけで外に出たりすると見張ってたのか!?と思うスピードで「マリオ!!」と寄ってきます。
最初はけん玉、駒、サッカー、最近はトランプ等して遊んでます。トランプを4時間近くやったのは久しぶりでした。以前、自転車に乗りたいと言ってきたので家の周りだけで乗らしてあげました。顎を引き、前をしっかり見据えたライディング。初めて真剣な顔をしているのを見て「こいつの真剣な顔を初めて見たのが自転車か、、」と思いました。この子たちカメルーン人にとって自転車は遊び道具であり、移動する道具の私にとっては新鮮でした。
ちょっと驚かそうと思ってこれできる?と片手運転をすると
「オ、オ、オワァァァァ!!」
さらに立ちこぎをすると
「ハ、ハ、ハワワワヮヮヮヮヮヮ!!!」
日本と違い感受性が豊かなのか少しの事で喜んだり、驚いたりします。それを感じると良いなぁと思い、正直羨ましくもあります。
ピトゥー君