【カメルーン通信No.18】
~幸福度~
最近日本とカメルーンどちらが幸福なのかという事をよく考えます。日本は確かに清潔で物が溢れ、たくさんの電化製品があり暮らしを便利にしてくれます。かたやカメルーンは正直不衛生で物はなく、電化製品と言えば村だと携帯、テレビぐらいです。日本人からしたら住むならやはり日本!だと思います。ただ、村のカメルーン人はよく大声で笑います。平日の朝からお酒を飲んでいる人もいます。ストレスフリーです。
水汲みが必要なので一日家にいるという事は現実的に不可能です。そのため外に出ます。そして周りの友達、知り合いとずっとしゃべっています。娯楽はテレビぐらいなので、家に居ても仕方ないのだと思います。なので近所の人たちとは必然的に仲がいいです。時間にも追われていないし、好きなことを好きな時にやる。店などでも昼間お客が来るまで寝ています。
学校などでも日本にあるような陰湿ないじめは聞いたことがありません。おそらくお金がない場合は違いますが、日本のような不登校という事はないと思います。「社会人として」「大人として」という言葉は無いように思います。言いたいことは思いついたときにその場で言うという感じです。そして喧嘩です。
ばーーっと列挙しましたがこれがカメルーンです。もちろん全員に当てはまるとは思いませんし、主観ではありますが私はこう感じています。日本は朝から晩まで働き、時間に追われ、気を遣い、そして自殺者が多い。もちろん先人たちの働きのおかげで今の日本があることは間違いありません。しかし生きるために働くはずが、働くために生きるになってきているような気がします。
人によって何を得たいのかは違います。しかし幸せになりたいという観点から見るとカメルーンの方が幸せではないのかなと時々思ってしまいます。本当に自由な感じを見ると羨ましいとも思いますし、いい意味で色々なことを気にせずに生きているんだろうなと思います。日本は神経質すぎるのかもしれません。
少し矛盾ですが、それでも日本も良い国です。サービスや便利さは世界一だと思います。結局はどの点から見るかによるんだなと強く感じています。ごちゃごちゃと書いてしまいましたが、結局「カメルーンって意外に幸福なのでは?」という事です。
祭りで、陽気に踊る♪